
シンガポールの自然公園編(5)
シンガポール島の北半分を取り囲むのが、幅1~2キロのジョホール水道だ。まるで川や運河のようにも見える波静かな海で、その対岸はユーラシア大陸の南端のマレー半島である。両岸とも都市開発が進んでいるが、マングローブの森に覆われていたであろうかつての姿を残すのが「スンゲイブロウ沼地保全地区」だ。
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。