サイバー攻撃の脅威

欧州サッカー選手の「高額移籍金」狙う“偽メール”

松原実穂子・NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
  • 文字
  • 印刷
 
 

 高額のお金がやり取りされる契約を、ハッカーが狙っている。スポーツ選手の移籍に伴う巨額の移籍金が、その標的となった。

 スポーツの一流選手ともなると年収は高額だ。米フォーブス誌の2019年のスポーツ選手の番付で1位になったのは、サッカーのアルゼンチン代表リオネル・メッシ選手の1億2700万ドル(136億円)だった。ちなみに、日本人ではテニスの錦織圭選手が35位にランクインし、3730万ドル(40億円)を稼いでいる。年収が高いと移籍金も高くなる。

 ハッカーに狙われたのは、イタリア・ローマ市を本拠地とするセリエAのサッカーチーム、ラツィオだ。元オ…

この記事は有料記事です。

残り1014文字(全文1287文字)

松原実穂子

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト

早稲田大学卒業後、防衛省で9年間勤務。フルブライト奨学金により米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得。その後、米シンクタンク、パシフィックフォーラムCSIS(現パシフィックフォーラム)研究員などを経て現職。国内外で政府、シンクタンクとの意見交換やブログ、カンファレンスを通じた情報発信と提言に取り組む。