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「遅刻しても神社参拝?」若手女性社員の“強迫観念”

舟木彩乃・産業心理コンサルタント・カウンセラー
 
 

 今回は、会社に遅刻しても神社にお参りに行かないと気が済まないという経理部社員、小西さん(仮名、20代前半、女性)の話です。

 小西さんが勤める会社は、就活生の間でも人気が高い化粧品・トイレタリーのメーカーです。彼女は記念受験のつもりで入社試験を受けました。難関企業なので、思いがけず内定が取れたときは、自分の実力ではなく“運”だと思ったそうです。そして、幸運にあやかることができたのは、ある神社でお参りをしたからだと信じています。

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産業心理コンサルタント・カウンセラー

 筑波大学大学院博士課程修了(ヒューマン・ケア科学博士)。一般企業の人事部などを経て、現在メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー企業)副社長。金融庁職員のメンタルヘルス対策にも従事する。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなど保有。著書に「『首尾一貫感覚』で心を強くする」(小学館新書)。