
目先の景気動向は、消費税率引き上げがどれくらい影響を及ぼすかが焦点になっている。それはそれで大切な要素だが、その後の2020年に入ってからの景気は順調に拡大していくのだろうか。
そこで、同業他社の19年、20年の経済リポートをいくつかピックアップして、その予測シナリオを点検してみた。すると、ほぼ共通した特徴は(1)日本の輸出は20年前半に再拡大する、(2)東京五輪後の20年10~12月以降もほぼ反動減なく、緩やかに成長する--というシナリオだった。
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熊野英生
第一生命経済研究所 首席エコノミスト
1967年山口県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。90年、日本銀行入行。調査統計局などを経て、2000年、第一生命経済研究所入社。11年4月から現職。専門は金融政策、財政政策、金融市場、経済統計。