育児サバイバル

親の学歴と経済力が生む「子どもの教育格差」

藤田結子・明治大商学部教授
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 日本では、「家庭での教育は父親よりも母親に責任がある」と考えられがちです。子どもが小さいころから働いている母親は、専業主婦の母親と比べて子どもの教育に時間を割きにくいため、一部の働く母親は社会から強いプレッシャーを受けています。そして働く母親の間にも、仕事の種類や収入によって、子どもに与えられる教育資源に違いが見られます。今回は、働く母親の間にある「家庭教育の格差」について報告します。

家庭によって教育の「当たり前」は違う

 女性の社会進出が当たり前の現代ですが、母親の仕事はいろいろです。大企…

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藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。