経済記者「一線リポート」

「核のごみ処分場」フィンランドにできても日本は?

三沢耕平・毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)
  • 文字
  • 印刷
地下420メートルにある実際の埋設場所。奥行き約50メートルのトンネルに「核のごみ」を埋める円形の縦穴を4メートル間隔で設置している=フィンランドで9月12日、三沢耕平撮影
地下420メートルにある実際の埋設場所。奥行き約50メートルのトンネルに「核のごみ」を埋める円形の縦穴を4メートル間隔で設置している=フィンランドで9月12日、三沢耕平撮影

 原子力発電所の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)をどう処分するか。世界の原子力利用国が先例とするのが、いち早く最終処分場の建設に踏み切ったフィンランドだ。究極の迷惑施設といわれる「核のごみ捨て場」の建設はどう進んで住民の理解を得たのか。

 実際に現地を訪れて感じたのは、フィンランドは日本と異なり原子力行政に対する信頼があることだった。核のごみをどうするか、私たちは真剣に考える必要があるが、目の前に突きつけられた課題は多いと感じた。

 首都ヘルシンキから北西へバスで4時間。フィンランドが建設する最終処分場はバルト海に浮かぶオルキルオト島に…

この記事は有料記事です。

残り1467文字(全文1747文字)

三沢耕平

毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)

1972年千葉県生まれ。明治大学法学部卒。98年毎日新聞社入社。松本、甲府支局を経て、2004年から経済部で財務省、日銀、財界などを取材。政治部にも在籍し、首相官邸、自民党などを担当した。16年10月から欧州総局特派員。19年10月から経済部編集委員。