高齢化時代の相続税対策

「私の家を弟が勝手に売却!?」64歳女性の驚きと憤り

広田龍介・税理士
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 S子さん(64)は、東京都23区内の2階建て店舗兼住宅に一人で暮らしている。亡父は1965年に近隣の地主2人から土地を借り、この建物を建てた。子供のころから両親と弟の家族4人で過ごしてきた思い出深い家だ。

両親の最期をみとった家

 地主の1人は1998年に亡くなり、その相続人から土地(底地)を買ってほしいと持ち掛けられ、父が10分の3、弟が10分の7の共有で購入した。もう1人の地主の土地はずっと借地のままだ。

 両親はその後、相次いで亡くなった。S子さんはその10年ほど前に夫を亡くしたことから、実家に戻って両…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。