ニッポン金融ウラの裏

「子どもの貧困は社会損失」銀行業界はどう取り組むか

浪川攻・金融ジャーナリスト
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全銀協の説明会で、支援の取り組みを紹介する銀行の担当者=東京都千代田区の全銀協会議室で10月21日
全銀協の説明会で、支援の取り組みを紹介する銀行の担当者=東京都千代田区の全銀協会議室で10月21日

 子どもの貧困が深刻な社会問題になっている。この問題に本格的に取り組もうとする試みが銀行業界で始まっている。

 全国銀行協会(会長、高島誠・三井住友銀行頭取)は10月21日、銀行の担当者を集めて「子どもの貧困問題に関する説明会」を初めて開催し、問題解決に向けた支援の重要性を確認した。

 現在、国民生活基礎調査に基づく「子どもの貧困率」は13.9%に達している。これは平均的な世帯の半分に満たない所得のレベルで生活をしなければならない世帯の子どもの比率だ。ほぼ7人に1人の割合であり、先進国のなかで最悪の水準だ。

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。