経済記者「一線リポート」

「早期発行断念」仮想通貨リブラが生きる道

大久保渉・毎日新聞経済部記者
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G20の反対でリブラの2020年前半の発行は絶望的となったが、今後はどうなるのか
G20の反対でリブラの2020年前半の発行は絶望的となったが、今後はどうなるのか

 「技術的に可能でも、損害を受ける人が出たりマネーロンダリング(資金洗浄)に使われたりするならば監視しなければならない。そのようなリスクがある中で発行することに賛成している国はない」

 米ワシントンで10月17~18日に開かれた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議。議長国の日本の麻生太郎財務相は、閉幕後の記者会見でこう述べ、米フェイスブック(FB)が主導する仮想通貨(暗号資産)「リブラ」の発行に、G20に加盟するすべての国が反対していると明言した。

 その数日後の10月23日、米議会に呼ばれたFBのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「米国のすべての規制当局が…

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大久保渉

毎日新聞経済部記者

 1979年、ブラジル生まれ。2004年、京都大学総合人間学部卒、毎日新聞社入社。山形支局を経て09年から東京本社経済部。自動車などの民間企業、日銀、証券業界、金融庁、経済産業省、財務省を担当。15年から2年間は政治部で自民党などを担当した。19年5月から日銀、証券、金融庁を束ねる金融グループのキャップ。