マンション・住宅最前線

エレベーターも水も止まる「マンション停電」どうする

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
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 大型台風の襲来が増え、停電が頻発するようになった。思い返してみると、昭和40年代までの日本では、停電は珍しくなかった。強風や大雨、変電所の事故などで停電が起きやすかったのである。

弊害少なかった「昭和の停電」

 当時は、停電するとすぐにロウソクが出され、マッチで火を付けた。ガスコンロも風呂釜もマッチで点火できたので、ロウソクの明かりを頼りに食事も入浴もできた。冬は灯油ストーブで暖をとった。

 昭和40年代にエアコンのある家は少なく、温水洗浄便座はまだ生まれていない。一方で、乾電池式のポータ…

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櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。