職場のトラブルどう防ぐ?

「がんで休職」49歳会社員が不安になった就業規則改定

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 妻と高校生の子供を持つ会社員のA輔さん(49)は現在、がん治療のため自宅療養中です。当初考えていたより療養期間が長引いています。有給休暇は使い果たし、病気休職に入りました。その間、給料は支給されないと聞き、健康保険制度の傷病手当金が支給されるとはいえ、金銭面で大きな不安を抱えています。

病気休職中の給料支給が変更

 A輔さんは会社の定期健康診断で肺に影が見つかり、再検査で悪性腫瘍の疑いがあると診断され、腫瘍摘出の手術を受けました。当初は、有休の範囲内で復職できるだろうと考えていました。しかし、その後自宅療養となり、経過を観察する一方、再発防止の放射線治療も行うことになりました。会社に相談したところ「まずは療養に専念するように」と言われて病気休職を取得しました。

 休職期間は1年です。会社に籍を置いたまま治療を続けられることに安心しましたが、その間は無給になると…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/