
「嫉妬に苦しんだ過去」片田珠美さんに聞く(1)
嫉妬という感情について分析した「嫉妬をとめられない人」(小学館新書)の著者で精神科医の片田珠美さんは、自らも嫉妬に悩み、苦しんだ経験がある。片田さんが経験した嫉妬について4回に分けてインタビューする。まず、精神科医としての研修期間を終えた20代のころの止まらない感情について伺う。【聞き手は経済プレミア編集部、今沢真】
<片田さんは大阪大学医学部を卒業し、研修医を経て精神科病院に3年近く勤務した。精神科医としてのキャリアを積みはじめたころだ。知名度の低い大学を卒業した同期の女性医師が、自分より有名な病院に配属され、高く評価されていることを知った>
この記事は有料記事です。
残り948文字(全文1247文字)
投稿にはログインが必要です。
片田珠美
精神科医
広島県生まれ。大阪大学医学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。パリ第8大学精神分析学部で学ぶ。精神科医として臨床に携わり、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から研究している。「他人を攻撃せずにはいられない人」(PHP新書)、「高学歴モンスター」(小学館新書)など著書多数。