
タピオカブームは2019年を象徴する出来事だ。正直、18年もヒットしていて今年は終わると思っていた。予想に反して、需要の裾野はもっと広がった。
その経済効果として注目するのは、地価に対する押し上げ効果である。目抜き通りにタピオカ屋が集中して出店していたり、商店街の空き店舗にタピオカ屋が間借りしたりしている。タピオカ屋が出店してくれるから、その商業地の地価が下がらずに維持される。
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熊野英生
第一生命経済研究所 首席エコノミスト
1967年山口県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。90年、日本銀行入行。調査統計局などを経て、2000年、第一生命経済研究所入社。11年4月から現職。専門は金融政策、財政政策、金融市場、経済統計。