
A子さん(80)は東京都内で1人住まい。子供は2人おり、長男Mさんは九州で、長女Y子さんは関西で、それぞれ家庭を持って生活している。兄妹とも実家からは遠く離れているが、年に何回かは交代で様子を見に行くようにしていた。
同じ話を繰り返す母
Y子さんが久しぶりに実家を訪れたときのことだ。A子さんはいつものように、Y子さんの好物の料理を作って、もてなしてくれた。家の中は別段変わった様子はなく、A子さんも元気そうだった。
ただ、話をしているうちに、普段と違う感じがあることに引っかかった。同じことを何回も繰り返し話すのだ。Y子さんは後日、Mさんに電話して「様子が少し変だったように思った」と伝えた。
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広田龍介
税理士
1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。