経済記者「一線リポート」

「高まる気候変動リスク」火災保険料いきなり3倍に!?

大久保渉・毎日新聞経済部記者
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台風で被災した住宅で屋根を修復する人たち=千葉県鋸南町で2019年11月13日、手塚耕一郎撮影
台風で被災した住宅で屋根を修復する人たち=千葉県鋸南町で2019年11月13日、手塚耕一郎撮影

 マンションや戸建てなど住宅の火災保険料が大幅に引き上げられる可能性が出てきた。地球規模の気候変動リスクをあらかじめ保険料に織り込む案が損害保険業界で浮上しているためだ。北極の融氷や南太平洋の島国の水没懸念などのニュースを聞いても「どこか遠い世界の出来事」に感じていた地球温暖化が、私たちの日常生活に影を落とし始めている。

 損保各社で作る「損害保険料率算出機構」が、2022年度までに火災保険料の目安となる「参考純率」の算出方法の見直しを検討する。これまでは実際に各社が支払った保険金や気象庁が公表する過去の災害データなどを基に被害規模を推計していたが、気候変動に伴う最大雨量の増加など、近い将来に起こり得るリスクを織り込んだ推計への変更を…

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大久保渉

毎日新聞経済部記者

 1979年、ブラジル生まれ。2004年、京都大学総合人間学部卒、毎日新聞社入社。山形支局を経て09年から東京本社経済部。自動車などの民間企業、日銀、証券業界、金融庁、経済産業省、財務省を担当。15年から2年間は政治部で自民党などを担当した。19年5月から日銀、証券、金融庁を束ねる金融グループのキャップ。