高齢化時代の相続税対策

父の資産を均等相続した3兄弟「20年後の深い悩み」

広田龍介・税理士
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 3人の息子たちは、父親が20年前に亡くなった際、父親の所有していた会社や不動産など全ての財産をそれぞれ3分の1ずつ相続した。

「共有状態は解消したい」

 3人が相続した主な財産は、(1)賃貸ビルを所有するA社の株式を3分の1ずつ(2)賃貸マンションを所有するB社の株式を3分の1ずつ。ただし、その賃貸マンションの底地は3人の共有(3)賃貸マンションを3人で共有――という内容だった。法人や個人の権利関係は複雑なものになった。

 歳月を経て、3人も還暦を過ぎ、自分たちの相続対策も気になってきた。そこで、3人で話し合い「子どもた…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。