MRJが世界を飛ぶ日

スペースジェットの難敵「スコープクローズ」って何?

平野純一・経済プレミア編集部
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パリ航空ショーに出展されたスペースジェット=2019年6月17日、賀有勇撮影
パリ航空ショーに出展されたスペースジェット=2019年6月17日、賀有勇撮影

 三菱航空機が開発する国産初のジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」。航空機の安全性について航空当局のお墨付きを得る「型式証明」の取得に手間取り、納入が遅れているが、予定では2020年半ばにANAグループに1号機が納入される。

 ただ、現在開発中の「M90」は、航空機の最大マーケットである米国に、事実上“売れない”状況になっている。米国の大手航空会社とパイロット組合間にある労使協定の「スコープクローズ」が、地方路線で飛ばせる機体の大きさを制限しており、M90はそれをオーバーしているからだ。

 そこで三菱航空機は、M90をANAに納めた後は、一回り小さい機体で制限をクリアできる「M100」の…

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平野純一

経済プレミア編集部

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、エコノミスト編集部などを経て2016年から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。