藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

ウズベキスタン「タシケントからコーカンド」鉄道の旅

藻谷浩介・地域エコノミスト
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タシケントから4時間。コーカンド駅に着いた特急(写真は筆者撮影)
タシケントから4時間。コーカンド駅に着いた特急(写真は筆者撮影)

中央アジア編(2)

 2017年6月に訪れたウズベキスタンの首都タシケントは、何かと旅行しにくい場所だった。不完全燃焼に終わった旅をやり直すべくその2年後、19年3月に、再度ウズベキスタンを訪れた筆者。驚いたことに2年の間にこの国は、ウソのように旅行しやすくなっていたのである。

観光ならビザ不要、ATMも使えた

 19年3月末。再びソウル乗り換えのアシアナ航空で、筆者はタシケントのユジュニ空港に降り立った。成田発が13時過ぎでタシケント着が21時過ぎ。時差が4時間あるので、正味12時間ということになる。チャトカリスキー山脈の北西麓(ほくせいろく)の草原地帯にあって、標高450メートル程度のタシケントの気温は、出てきた東京と同じ20度くらいだった。

 2年前のウズベキスタンは、人は至って親切で、治安もまったく問題ないのだが、ATMやクレジットカード…

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外105カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。