ニッポン金融ウラの裏

「サブプライム危機再来?」高利回り商品の潜在リスク

浪川攻・金融ジャーナリスト
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 「リーマン・ショックの二の舞い」を恐れ、世界の金融当局が警戒感を高めている金融商品がある。高利回りの運用商品として機関投資家や金融機関向けに販売が急増している「ローン担保証券(CLO)」と呼ばれるものだ。

 米国では、多額の借金を抱えるなど財務状況に劣る企業が年4~6%程度の高金利で銀行から融資を受けたり、社債を発行したりして資金調達している。金融機関はリスクを分散するため、複数の貸出債権をパッケージにして投資家に販売している。これを「CLO」と呼んでいる。

 変動金利型で、金利上昇時のメリットもある。リスクに関しては、財務状況が悪化すると企業側に返済義務が…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。