職場のトラブルどう防ぐ?

どうする社長?「忘年会幹事が苦痛」新卒社員が退職願

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A郎さん(50)は、従業員数約100人の製造会社の経営者です。同社は、その年の新卒社員が忘年会の幹事をすることが通例です。しかし今年は、幹事の新卒社員B太さん(23)が準備を進めているさなかに退職を申し出る事態となり、A郎さんは驚きました。ずっと続けてきた忘年会のやり方を変更すべきかどうか、悩んでいます。

 A郎さんの会社は先代の父のときから、毎年2~3人の新卒採用を続けています。同社では年3回、社員同士の交流と慰労のために新入社員歓迎会、暑気払い、忘年会を会社主催で行っており、忘年会は新卒社員が幹事をします。幹事は管理部の担当者と予算などを話し合い、必要であれば他の社員にサポートを頼んでいました。

 忘年会はもっとも盛大な社内行事です。売り上げや納品率、業務効率化、環境整備など部署ごとの目標達成に対する社長賞の授与が忘年会前の経営発表会であります。忘年会では、社員が選んだMVP(気配り賞、みだしなみ賞、癒やし賞、頼れる上司賞など)の表彰を行います。

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/