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「まず~い」で全国区“青汁のキューサイ”38年目の決断

川村彰・経済プレミア編集部
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 「まず~い、もう一杯!」という“青汁”のテレビCMで知られる健康食品会社のキューサイ(本社、福岡市)が2019年10月、商品名から青汁の2文字をはずすと発表した。看板商品の「ケール青汁」は「ザ・ケール」と改め、12月下旬からパッケージの切り替えも始まっている。キューサイは青汁の大ヒットで大きくなった会社だ。30年以上、会社の代名詞だったこの2文字をなぜ手放すのか。会社の歴史をたどると、理由が少し見えてきた。

 青汁の歴史は、「キューサイ青汁」が発売された1982年よりもさかのぼる。戦時中、食糧難から人々の栄養状態を懸念した遠藤仁郎医師が、大根などの野菜の葉を用いて搾り汁をつくったのが始まりとされる。後に倉敷中央病院に赴任した遠藤医師は、キャベツの原種に近く栄養価が高いと言われる「ケール」の搾り汁を考案。病院食や学校給食として流通していた。

 78年ごろ、キューサイ創業者の長谷川常雄氏が、遠藤医師考案のケールの搾り汁で健康を回復した体験から、同医師のもとを訪れる。そこでケールの種を譲り受けたことが82年の商品化につながった。

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川村彰

経済プレミア編集部

1974年静岡県生まれ。広告記事等のフリーライターを経て、2015年4月、毎日新聞デジタルメディア局に配属。