良い物をより高く売る経営

「南町田グランベリーパーク」市と鉄道の壮大な実験

中村智彦・神戸国際大学教授
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グランベリーパークに隣接する駅は「南町田グランベリーパーク駅」に改称するほどの力の入れよう=筆者撮影
グランベリーパークに隣接する駅は「南町田グランベリーパーク駅」に改称するほどの力の入れよう=筆者撮影

 東京都町田市南部に2019年11月13日、大型商業施設と公園が一体になった「グランベリーパーク」がオープンした。郊外型の新施設として注目されるが、誕生の背景には郊外の地方自治体と鉄道事業者の危機感がある。実際に現地を訪れ、見えてきたことを報告する。

 グランベリーパークの商業施設は店舗数が234。店舗面積は約5万3000平方メートルで、約4割がアウトレットショップだ。港区六本木に18年9月まで期間限定で開館していたスヌーピーミュージアムが移転(12月14日開業)したり、アウトドア用品「モンベル」がカヌーの試乗ができる池やクライミング体験用のウオールを備えたりするなど、話題豊富だ。

 郊外型ではあるが、車での来場を想定した施設ではなく、渋谷区の渋谷駅と神奈川県大和市の中央林間駅を結ぶ東急田園都市線の駅に直結する。駅名は従来の南町田駅から「南町田グランベリーパーク駅」に改称するほどの力の入れようだ。筆者は開業後の11月30日に訪れた。駅は多くの人であふれ、施設内の店舗も行列ができるなど、関心の高さがうかがえた。

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中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。