経済プレミア・トピックス

「どういうつもりだ」タワマン管理組合にすごんだ人物

渡辺精一・経済プレミア編集部
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 マンション大規模修繕工事で、発注者である管理組合を支援する「設計コンサルタント」が施工業者と組み、工事費をつり上げる談合問題。建築業界の正常化のため、問題に取り組んできた団体代表者が集まり、現状報告するシンポジウムを開いた。建築士団体からは「不適切コンサルの存在ははっきりしているが、排除が困難」という悲痛な声も上がる。シンポジウムの報告2回目をお届けする。【毎日新聞経済プレミア・渡辺精一】

 「不正な取り組みで施工会社に仕事を取らせる。現場で手を抜く。建築主の利益に反し、低水準の建築に手を貸す。許し難い。不正というより詐欺だ」。東京建築士会会長の近角(ちかずみ)真一さんは語気を強めた。建築士会は、建築士法で定められた公益法人で都道府県単位で設立されている。東京建築士会は6000人近くが加入する建築スペシャリストの巨大集団だ。

 近角さんは2017年秋、NHKの報道番組で問題を知り「大変なショックを受けた」。東京建築士会は他の建築2団体(東京都建築士事務所協会、日本建築家協会関東甲信越支部)と定期会合を持ち、情報交換をしてきた。談合問題ではさっそく「3団体共闘で悪徳業者を排除する」と決めた。

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渡辺精一

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。