関西電力の闇

関電の“裏フィクサー”と元助役の関係は解明されるか

今沢真・経済プレミア編集部
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福井県高浜町役場と公民館=2019年10月10日、吉田卓矢撮影
福井県高浜町役場と公民館=2019年10月10日、吉田卓矢撮影

 関西電力幹部が福井県高浜町の元助役(故人)から多額の金品を受領していた問題で、第三者調査委員会の但木敬一委員長(元検事総長)が12月15日、大阪市内で記者会見した。会見では「調査継続中」として新事実は一切明らかにされなかった。

 だが、金品授受発覚から2か月半たち、報道などで徐々に浮かび上がってきた事柄がある。元助役が関西電力と深い関係を持つようになった背景に、元助役と高浜原子力発電所を介して強いつながりを持った“実力者”が関西電力にいたという疑惑だ。

 それは、元関西電力副社長の内藤千百里(ないとう・ちもり)氏=故人=だ。内藤氏は1947年に関西配電(現関西電力)に入社。関西電力トップの秘書として政官界への“裏工作”を担った。83年に副社長に就任したが、87年にトップとともに失脚し、副社長を解任された。政官界との太いパイプを保ち、「関西最後のフィクサー」と呼ばれた人物だ。

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今沢真

経済プレミア編集部

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀キャップ、財研キャップ、民間企業キャップを歴任。2013年論説委員。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。