経済プレミア・トピックス

「かんぽ不正」高齢者だました郵便局員の“2年話法”

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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かんぽ生命保険の不正販売問題で、記者会見する日本郵政の長門正貢社長(左から2人目)=東京都千代田区で2019年12月18日、小川昌宏撮影
かんぽ生命保険の不正販売問題で、記者会見する日本郵政の長門正貢社長(左から2人目)=東京都千代田区で2019年12月18日、小川昌宏撮影

 かんぽ生命保険の不正販売問題を調査した特別調査委員会(委員長・伊藤鉄男弁護士)は12月18日、2018年度までの5年間で法令や社内規定に違反した疑いのある契約が1万2836件あると発表した。調査報告書は、郵便局員が自分の成績を上げるため、高齢者に言葉巧みに保険商品を売りつける悪質な営業を40年以上前から行っていた可能性があると明らかにした。

 「2年掛けたら終わりです。2年で満期になります」「とりあえず2年間だけ頑張りましょう」

 かんぽ生命の保険商品を販売する郵便局員が、高齢者らに持ちかけたセールストークだ。実際には保険料を2年以上払わなくてはいけない商品なのに、「あたかも2年間しか保険料を支払う必要がないかのようなことを言って、高額な保険料の契約をさせた」という。

 なぜ2年間なのか。それは保険の契約から2年以内に解約されると、郵便局員は会社から受け取った営業手当を返さなくてはならないが、…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部