高齢化時代の相続税対策

孫4人を養子にして「相続節税?」祖父の大きな勘違い

広田龍介・税理士
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 東京23区内に住むXさんと妻Y子さんには、子が2人(長男と次男)いる。Xさんは「相続対策になる」と考え、長男の子2人(Aさん、Bさん)、次男の子2人(Cさん、Dさん)の計4人の孫をすべて、Xさん夫婦の養子にした。

 というのも、Xさんは「相続人の数が多いほど、相続税の節税になる」と信じ込んでいたからだ。

 相続税の計算をする場合は、亡くなった人(被相続人)の遺産から、基礎控除額を差し引いて、課税遺産総額を計算し、決められた税率を適用する。また、生命保険金や死亡退職金は「みなし相続財産」として、非課税枠を差し引いたうえで、遺産に含める。

 この基礎控除や、みなし相続財産の非課税枠は、法定相続人の数に…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。