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百薬の長はウソ?少しの飲酒でも「がんになるリスク」

小島正美・「食生活ジャーナリストの会」代表
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 「少量のお酒なら健康によい」といわれてきたが、どうやら雲行きが怪しくなってきた。日本人を対象にした研究でも、がんのリスクを高めることが分かった。

東大研究者らが12万症例以上を解析

 「少量の飲酒でも、がんになるリスクが高くなる」。12月9日、東京大学大学院医学系研究科の財津将嘉助教(公衆衛生学)らは、こんな研究結果を国際的医学誌「キャンサー」(オンライン)に掲載した。

 同研究は独立行政法人・労働者健康安全機構が保有する全国33カ所の労災病院に登録された入院患者の病職歴データベース(2005~16年)を活用した。新たにがんになった6万3232人と、そのがん患者と「年齢・性別・受診病院」などが等しいが、がん患者ではない6万3232人(対照群)を選び出し、飲酒の量とがんになるリスクの関係を解析した。

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小島正美

「食生活ジャーナリストの会」代表

 1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。