経済プレミア・トピックス

「かんぽ不正」郵政民営化前から続いていたが真相は?

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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かんぽ生命の不正販売問題で、記者会見に臨む日本郵政の長門正貢社長(左)ら=東京都千代田区で2019年12月18日、小川昌宏撮影
かんぽ生命の不正販売問題で、記者会見に臨む日本郵政の長門正貢社長(左)ら=東京都千代田区で2019年12月18日、小川昌宏撮影

 かんぽ生命保険の不正販売問題は、郵便局員が高齢者に言葉巧みに保険商品を売りつけていた実態が明らかになった。この問題を調査した特別調査委員会(委員長・伊藤鉄男弁護士)は、不正が起きた背景についても言及している。不正は郵政民営化の前からあったというが、何か構造的な要因があるのだろうか。

 今回、特別調査委は報告書をまとめるに当たり、生保業界に詳しい出口治明・立命館アジア太平洋大学学長の助言を受けた。出口氏は日本生命保険の出身で、自らライフネット生命保険を立ち上げている。報告書は出口氏の指摘も掲載している。

 出口氏によると、日本では一般家庭の9割以上が生命保険に加入しており、「過剰供給」の状態にある。「かんぽ生命に限らず、商品を販売しにくい状況にある」という。かんぽ生命の主力商品は養老保険と終身保険だが、…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部