育児サバイバル

「専業主婦になりたい!」働く母親が願うのはなぜ?

藤田結子・明治大商学部教授
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働く母親たちが抱える課題は多い
働く母親たちが抱える課題は多い

 育児サバイバルは今回が最終回です。4年間、子育てと仕事の両立について当事者の立場で現状をお伝えしてきました。

 連載を始めて以降、多くのお母さんたちに協力してもらい、調査を続けてきました。そうしてわかったことは、働く母親たちの“格差の実態”です。

女性誌「VERY」が推す“憧れの女性像”は

 最近では、バリバリ働くワーキングママ(ワーママ)がメディアで目立つようになりました。その象徴的な出来事の一つは、30代向け女性誌「VERY」の人気モデルの交代です。2019年12月号で、人気モデルの滝沢眞規子さんが同誌を「卒業」しました。滝沢さんはファッションブランドを経営する夫を持ち、東京都渋谷区の高級住宅街・松濤の豪邸で3人の子を育てる元専業主婦でした。

 今、同誌で注目を集めるのは読者モデルの申真衣(しん・まい)さんです。…

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藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。