経済記者「一線リポート」

サービスの中断も?フィンテック企業と銀行の間に溝

高橋祐貴・毎日新聞経済部記者
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フィンテックを使った新サービスは便利だが、パスワード流出などのリスクを懸念する声は強い
フィンテックを使った新サービスは便利だが、パスワード流出などのリスクを懸念する声は強い

 スマートフォン決済や家計簿アプリなどのフィンテック企業が、口座情報の取得などで必要な銀行システムへの接続契約を巡り、銀行側と対立している。未契約のままでは個人情報漏えいリスクが高いため、金融庁は2020年5月末までに銀行と正式に接続契約を結ぶよう求めているが、手数料などを巡り両者の溝が埋まらない。このままでは提供中のサービスが中断に追い込まれる恐れもある。

 「銀行が投資金額を早く回収したい気持ちは分かるが、もう少し手数料を下げてほしい」。都内のフィンテック企業社長は、ため息交じりに不平を漏らす。

 フィンテック企業は従来、顧客からパスワードやログインIDを教え…

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高橋祐貴

毎日新聞経済部記者

1989年、神戸市生まれ。慶應大文学部卒。2014年、毎日新聞に入社。和歌山 支局、岡山支局を経て19年5月から東京本社経済部。メガバンクなどの民間銀行に 加え、フィンテックや仮想通貨など金融業界の最先端を取材している。