
野口悠紀雄・一橋大名誉教授に聞く(2)
中国を中心に今後の世界経済を展望する野口悠紀雄・一橋大名誉教授へのインタビューは、中国の技術革新から日本社会のあり方に話が及んだ。野口氏は「日本は既得権益を持っている人たちが新しい技術の導入に反対して足を引っ張っている」と述べ、規制緩和で新たな産業を創出すべきだと主張した。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩】
――ここ数年の中国の技術的進歩には目を見張るものがあります。
◆野口悠紀雄さん 中国はガソリンエンジン車や固定電話を飛び越えて、電気自動車(EV)やスマートフォンを普及させたように、古い技術を飛び越え…
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川口雅浩
経済プレミア編集部
1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。
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