メディア万華鏡

「良識と節度欠く報道」って何?真相伝えないメディア

山田道子・元サンデー毎日編集長
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ラグビー・ワールドカップ3位決定戦の試合会場で手を振られる上皇ご夫妻=東京・味の素スタジアムで11月1日、玉城達郎撮影
ラグビー・ワールドカップ3位決定戦の試合会場で手を振られる上皇ご夫妻=東京・味の素スタジアムで11月1日、玉城達郎撮影

 不親切だ。上皇后美智子さまが9月以降、吐しゃ物に血液が混じるなど体調不良が続いていることを宮内庁が明らかにしたという新聞記事。毎日新聞の12月14日朝刊によると、同庁幹部は精神的なストレスが原因として、美智子さまに関する週刊誌報道などを挙げ「名誉が傷つけられるものがあった」と指摘したという。

 13日の宮内庁の発表を受け、読売新聞も「同庁幹部はストレスの原因について、上皇后さまに関する最近の週刊誌報道を挙げ、『良識と節度に欠けている』と述べた」、日経新聞も「同庁は『週刊誌の批判的な報道が相次いでいることが(上皇后さまの)お体に全く障っていないとは言い切れない』との見解を示した」と伝えた。

読者は当然「なぜ?」と疑問

 朝日新聞や東京新聞は「精神的ストレス」の…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。