
2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、東京都心部でオフィスビルの建設ラッシュが続いている。18年から19年にかけては、過去最大規模だった03年や07年に並ぶほど大量のオフィスビルが完成した。20年はそれをさらに上回る供給が続く見通しだ。五輪を控えた東京都心といえども、これだけ新築ビルが増えると空室が増えないだろうか。
米国系の総合不動産サービス会社「ジョーンズラングラサール(JLL)」は東京都心(千代田区、港区、中央区、渋谷区、新宿区)で20階以上、延べ床面積3万平方メートル以上の大型オフィスビルを「Aグレードオフィス」と呼び、需要と供給から空室率を割り出している。東京五輪をにらんだオフィスビルの建設ラッシュは16年以降に…
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川口雅浩
経済プレミア編集部
1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。
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