MRJが世界を飛ぶ日

スペースジェット新試験機完成「最終テスト」で米国へ

平野純一・経済プレミア編集部
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名古屋空港に入ったスペースジェットの試験10号機=三菱航空機提供
名古屋空港に入ったスペースジェットの試験10号機=三菱航空機提供

 三菱航空機が開発中のスペースジェット(旧MRJ)の新試験機(試験10号機)が完成し、1月6日夜、組み立て工場から名古屋空港に移された。

 試験機の製造は親会社の三菱重工業が担っており、三菱航空機に引き渡した形となる。まだ「MRJ」と大きく書かれた工場から、ゆっくりとトーイングカーに引かれ、向かいの名古屋空港内に入った。10号機は今後、国内で飛行試験を行った後、米国西海岸のワシントン州モーゼスレークの空港に向かい、日米航空当局の型式証明取得に向けた最後の試験が行われる予定だ。

 10号機は、これまでの試験機とは“まったく異なる”機体といえる。安全性をより高めるため、飛行制御機器を機体の前方と後方の2カ所に分けて配置した新設計で、機器の分散配置の他にもおよそ900カ所におよぶ改良、設計変更を行っている。

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平野純一

経済プレミア編集部

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、エコノミスト編集部などを経て2016年から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。