
2020年の日本経済を考えるとき「東京五輪後」が焦点となる。改めて考え方を整理してみたい。
多くのエコノミストの見解は、20年秋以降も五輪による反動減はほとんどないというものだ。筆者は本当にそうなのかを疑っている。反動減は巨大なものではないとしても、ある程度の影響があると警戒している。
まず、基本的な考え方を示すと、五輪による一時的な消費・投資といった需要が大きければ、五輪終了後に過剰生産能力が生じる。需要が速やかに回復すれば景気へのダメージは限定的だ。逆に、五輪による一時的な需要が大きく、それに見合う需要回復がなければ、過剰生産能力が企業収益を悪化させ、景気を下押しする。
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