マンション・住宅最前線

首都圏の電車「近ごろ気になる」英語アナウンスの謎

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
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 通勤時間は短ければ、短いほどありがたい。できれば片道30分以内が望ましいが、首都圏では、抑えた家賃、抑えた価格でマイホームを確保しようとすれば、片道1時間を大きく超えることもやむなしとなっている。

 そうした住宅事情もあり、通勤時間が長くなると、電車のなかで過ごす時間も増える。その電車内で、最近、急速に増えているのが、英語案内。日本を訪れる外国人が増加し、東京五輪が近づいている影響だろうか。通勤で毎日聞かされていると、耳に入っても意識しなくなるのだが、まれに気になって仕方がないことがある。

 特に、あまりに発音がよすぎて、英語力の乏しさを実感させられるのが、首都圏のJR在来線で流される車内アナウンス(録音のもの)だ。ネーティブな発音であるため、何度聞いても、「ちょっと何言っているのか、わかんない」部分がある。

 問題は、「席をお譲りください」に該当する箇所。英語力に乏しい私の耳には「ドゥース・トゥー・デーデッド」としか聞こえない。

 TOEICで900点以上の実力をもつ知人(バイリンガルではなく、学習で英語を習得)を連れ出し、気合を込めて聞いてもらったが、その実力をしても、一度だけでは「だいたい分かるが、すべての単語は聞き取れない」とのこと。

 ネットで調べてみたら、私が「ドゥース・トゥー・デーデッド」と聞き取った部分は「those who may need…

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櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。