人生に必要な「おカネの設計」

「年収550万円の父」20歳娘の年金保険料を払うべきか

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 会社員のA男さん(52)の長女で大学生のB奈さんは、今月誕生日を迎え20歳になりました。日本に住む20歳以上60歳未満の人は国民年金の被保険者となり、保険料の納付が義務づけられています。A男さんは、娘の代わりに保険料を納付することも考えましたが、B奈さんに「学生納付特例制度」の手続きをさせました。私は、A男さんから「この対応でよかったか」と相談を受けました。

 A男さんの現在の手取り年収は約550万円で、パート勤めの妻の収入が年90万円ほどあります。A男さんには、B奈さんの他に高校生の長男と中学生の次女がおり、ともに大学進学を希望しています。今後子供たちの教育費を負担しながら、自分たちの老後資金もためる必要があります。「人生設計の基本公式」(本欄2018年5月24日掲載記事を参照)から、手取り年収の18%ほど(約100万円)の貯蓄が必要とわかりました。

 国民年金保険料は月1万6410円(2019年度)で、年約20万円です。子の保険料を親が代わりに支払った場合、全額が社会保険料控除の対象となります。家計に余裕があれば、そうするのもよいでしょう。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。