高齢化時代の相続税対策

亡父の遺産分割で「3兄弟わだかまり」16年後の悔恨

広田龍介・税理士
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 Aさんが2003年に亡くなった。相続人は長男、次男、三男の3人。兄弟3人で話し合い、長男の自宅がある宅地以外の財産については、分割したうえ3人それぞれが取得した。だが、この宅地だけは遺産分割されずにAさん名義のままになっていた。

 この宅地は、Aさんがまだ元気だったころに、長男が無償で借り受けたものだ。宅地には長男が自宅建物を建てて住んでおり、宅地の固定資産税や都市計画税は長男が負担している。

 長男はこの宅地を自分名義にしようと、次男、三男と長らく話し合いを続けてきた。次男とは合意でき「次男の相続分を長男が買い取る」という書面を作成して、その代金も支払った。だが、三男との話し合いはなかなかまと…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。