カリスマ転落

ゴーン被告に取り残された「独りぼっちのケリー被告」

編集部
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日産自動車元代表取締役のグレッグ・ケリー被告=2019年6月24日、喜屋武真之介撮影
日産自動車元代表取締役のグレッグ・ケリー被告=2019年6月24日、喜屋武真之介撮影

 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告はレバノンに逃亡したが、金融商品取引法違反で共に起訴された元代表取締役のグレッグ・ケリー被告は日本に取り残されたままだ。ゴーン前会長に置き去りにされ、今どんな境遇にあるのだろうか。

 1月13日、ケリー元代表取締役のインタビュー記事が米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版に掲載された。それによると、ケリー元代表取締役は「どのように公正な裁判ができるのか分からない、主要な証人がいなくなったというのに」と不安を募らせているという。

 ケリー元代表取締役の言う「主要な証人」とはもちろん、ゴーン前会長のことだ。ケリー元代表取締役は、前会長の報酬の一部を有価証券報告書に記載しなかった疑いで逮捕、起訴された。前会長と同様、無実を訴え続けてきた。逮捕翌月の18年12月に保釈金7000万円で保釈されたが、日本にいることが条件で、米国に帰国できないでいる。

 ゴーン前会長の裁判は逃亡で中断されることになったが、ケリー元代表取締役の裁判は続けられる。ケリー元代表取締役は、ゴーン前会長が追起訴された会社法違反(特別背任罪)では逮捕、起訴されていない。起訴されているのは、ゴーン前会長と共謀して、ゴーン前会長の退職後の報酬約90億円を、有価証券報告書に記載しなかった容疑だ。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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