メディア万華鏡

英メーガン妃の公務引退が「雅子さま」と通じるもの

山田道子・元サンデー毎日編集長
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「歌会始の儀」に出席された天皇、皇后両陛下と皇族方=皇居・宮殿「松の間」で2020年1月16日、代表撮影
「歌会始の儀」に出席された天皇、皇后両陛下と皇族方=皇居・宮殿「松の間」で2020年1月16日、代表撮影

 勝手に引退「ヘンリー王子・メーガン妃」に刺激される「眞子さま・小室圭さん」――こんな記事が週刊新潮(1月23日号)に載った。英国のヘンリー王子夫妻が英国と北米の両方で生活する意向を表明し、ついに王室の公務引退に至ったことは、日本にとっても“よそごと”ではないようだ。

 夫妻の“公務離脱”に関して米ニューヨーク・タイムズ紙電子版が1月9日、「Black Britons Know Why Meghan Markle Wants Out」(英国の黒人は、メーガン妃が英国を出る理由が分かる)との記事をアップした。

 夫妻の決断の背景には、アフリカ系アメリカ人を母に持つメーガン妃への人種差別があるというのだ。エリザベス女王のいとこマイケル王子の夫人が黒人の顔を模した人種差別的なブローチを胸につけたり、BBCの司会者が夫妻の長男アーチーちゃんをチンパンジーにたとえたりしたことなどをあげ、有色人種への差別は、奴隷貿易で栄え、白人至上主義に基づく帝国を築いた英国の遺産だと、人種問題に詳しい英国…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。