鉄道カメラマン見聞録

「ライフワークは蒸気機関車」プロ写真家が語る

金盛正樹・鉄道カメラマン
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煙を豪快に噴き上げ、蒸気を吐き出しながら迫力ある走りを見せるC10形蒸気機関車=静岡県の大井川鉄道で2014年1月10日、金盛正樹撮影
煙を豪快に噴き上げ、蒸気を吐き出しながら迫力ある走りを見せるC10形蒸気機関車=静岡県の大井川鉄道で2014年1月10日、金盛正樹撮影

 鉄道写真を撮り続けて約40年。現在はプロの写真家として鉄道専門誌を中心に活躍する鉄道カメラマンの金盛正樹さんが、これまで撮りためた写真の中からテーマごとに厳選。鉄道だけでなく、旅のこと、時代とともに変化する人々の暮らしなどを、味わい深い写真とともに紹介します。

 鉄道カメラマンの金盛正樹です。1967年生まれの私は、物心ついた頃から鉄道が好きでした。幼い頃、いつか蒸気機関車がけん引する列車に乗ってみたいと思っていましたが、夢がかなうことのないまま、多くの鉄道ファンにとってやるせない「運命の日」がやってきました。

 それは75年12月14日の日曜日。神戸に住む小学2年生だった私は、昼のテレビのニュースに驚きました。そこには「さよなら」と書かれたヘッドマークを掲げた蒸気機関車が、人々が見守る中、汽笛を轟(とどろ)かして北海道の室蘭線を走る映像が流れていたのです。この日を最後に蒸気機関車が引く旅客列車…

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金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。