
2020年からの長期投資(5)
2020年度の税制改正大綱で、少額投資非課税制度(NISA)について24年からの新しい枠組みが決まった。現在のつみたてNISAの期限を延長し、一般NISAは「2階建て」の新NISAに刷新する。本来、一本化を検討するはずが、結果的により複雑な2本立て制度に移行することになったわけだが、それには深い事情がある。
発端は“増税感”の解消
14年にスタートしたNISAは、譲渡益・配当が非課税となる優遇制度だ。まず、その経緯から振り返ろう。
最初にできたのは一般NISAだ。年120万円(当初は100万円)の投資枠が5年間あり、投資対象は現物株や投資信託など幅広い。
…
この記事は有料記事です。
残り1550文字(全文1846文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ