マンション・住宅最前線

マンション機械式駐車場が「お荷物化」している事情

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
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 昭和の時代、マンションの敷地内駐車場は、設置台数が多ければ多いほど喜ばれた。私が1988(昭和63)年に購入したマンションは、横浜市内で駐車場設置率が8割だった。つまり、総戸数の8割に匹敵する駐車スペースがマンションの敷地内にあったのだが、それでも足りず、抽選が行われた。

 ほぼすべての人が駐車場使用を希望し、なかには2台の駐車スペースを借りたいという人もいたので、大幅に足りなかったのである。

 そこで、平成に入ってから増えたのは、「駐車場設置率100%」のマンション。つまり、全戸に1スペースずつ駐車場が確保されるようになった。それをみて、昭和時代に建てられたマンションのなかにも、駐車スペースを増やすマンションもあった。マンション所有者がお金を出し合い、駐車場を増設したわけだ。

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櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。