高齢化時代の相続税対策

亡夫の預金8000万円「家族に隠した」妻のペナルティー

広田龍介・税理士
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 Aさんが亡くなった。相続人は、妻Bさんと、Aさんの子3人の計4人で、遺産分割協議をとりまとめ、滞りなく10カ月の期限内に相続税の申告を行った。遺産総額は5億7000万円だった。

 しかし、その後、問題が生じた。税務調査でAさん名義の銀行口座の定期預金8000万円が申告漏れになっていることが指摘されたのだ。この定期預金の通帳はBさんが保管していた。

 申告漏れがあった場合、通常なら修正申告をして、同時に納税することになる。だが、それもすんなりとはいかなかった。

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。