ニッポン金融ウラの裏

銀・証分離の名残「銀行の証券子会社」迫られる変革

浪川攻・金融ジャーナリスト
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東京都江東区で2018年4月1日、丸山博撮影
東京都江東区で2018年4月1日、丸山博撮影

 銀行業界で、系列の証券子会社の位置づけを見直そうという声が出始めている。現在、メガバンクなど大手銀行は、持ち株会社の下に銀行子会社と並ぶ形で100%出資の証券子会社を保有している。地銀の場合は、100%で証券子会社を保有するケースのほかに、証券会社と共同で出資した合弁形態の証券子会社を保有するケースがある。

 このような形態は、銀行業務と証券業務を区別する「銀・証分離」の厳格な垣根があった時代の名残だ。日本の場合、銀行・証券の相互参入が「業態別子会社方式」によって認められたからだ。

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。