人生に必要な「おカネの設計」

「年金と民間保険はどう違う?」25歳会社員女性の疑問

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 IT専門職で年収約370万円のA美さん(25)は、厚生年金の保険料が給与から天引きされることが不満でした(前回参照)。一方、保険会社に勤める友人から「公的年金よりも利率のよい外貨建て保険で積み立てをした方が、もし途中で亡くなった場合、死亡保険が出て得だ」と薦められたと言います。私は、A美さんから公的年金と民間保険はどう違うのかを聞かれました。

 公的年金制度は老後の年金だけでなく、障害年金や遺族年金もある保険制度です。政府が公的に運営する強制加入の制度で、老齢(長生き)、障害のリスクに対応し、残された家族が手厚い水準の保障を受けられます(本欄2020年1月16日掲載記事を参照)。民間の生命保険のような「貯蓄性商品」とは違います。

 ただ、A美さんのように、公的年金保険と民間保険の違いがよくわからないという人は少なくないようです。これは「賦課方式」と「積み立て方式」のどちらがいいかという問題にも通じるものがあります。公的年金制度は「賦課方式」で運営されています。そのメリットは「名目の価格」と「実質的な価値」の違いを理解することでわかります。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。