環境エネルギー最前線

飯田哲也氏「原発事故は日本の第3の転換点だった」

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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インタビューに答える飯田哲也・環境エネルギー政策研究所所長=東京都新宿区で2020年1月23日、根岸基弘撮影
インタビューに答える飯田哲也・環境エネルギー政策研究所所長=東京都新宿区で2020年1月23日、根岸基弘撮影

 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は、京都大学で原子核工学を専攻し、原子力プラントの設計に従事したが、「原子力ムラ」を批判して離脱。自ら研究所を立ち上げ、脱原発と再生可能エネルギーの普及を目指している。飯田氏は東京電力の福島第1原発事故について「この事故は明治維新、太平洋戦争終結に次ぐ、日本の第3の転換点として歴史に刻まれるだろう」と力を込めた。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩】

 ――東電の原発事故は最悪でしたが、何を教訓とすべきでしょうか。

 ◆飯田さん 日本の近代史において、歴史的な転換点が大体70年周期で起きている。明治維新と太平洋戦争終結に次ぐ第3の転換点が福島の原発事故だった。この国があわやなくなるかという大変な事故だったが、日本社会の在り方とか、大げさに言うと、文明史論的な見直しを私たち日本人に迫っていると思う。

 ――具体的にどういうことですか。

 ◆原発は巨大事故のリスクと、半永久的に残る…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部