鉄道カメラマン見聞録

「生き物のような躍動感」蒸気機関車の魅力を撮る

金盛正樹・鉄道カメラマン
  • 文字
  • 印刷
大井川鉄道は走行できる蒸気機関車を4両も保有している=静岡県の新金谷駅で2017年4月5日、金盛正樹撮影
大井川鉄道は走行できる蒸気機関車を4両も保有している=静岡県の新金谷駅で2017年4月5日、金盛正樹撮影

 蒸気機関車の魅力は「生き物のような躍動感」と「機械という無機物でありながら見る者に『生命』を感じさせるところ」にあると思います。この魅力を積極的に追求するようになったのは、静岡県に住み始めた2001年からでした。蒸気機関車を動態保存(動かせる状態にしておくこと)し、静岡県中部の島田市と川根本町を結ぶ大井川鉄道まで、自宅から1時間半の近さになったからです。

 大井川鉄道は4両もの蒸気機関車を保有し、冬季に一部運休日があるものの、一年を通してほぼ毎日蒸気機関車を運行しています。蒸気機関車を運行している鉄道はあまたあれど、平日も走らせるところは他にはありません。

 1975年12月に現役を引退した蒸気機関車を日本で最初に動態保存し、運行したのも大井川鉄道でした。76年7月のことです。その準備のため、大井川鉄道が国鉄から引退したC11型蒸気機関車227号機(C11 227)を引き取ったのは、国鉄が…

この記事は有料記事です。

残り1244文字(全文1643文字)

金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。