経済記者「一線リポート」

サイバー攻撃受けた三菱電機「記者会見を避けた理由」

三沢耕平・毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)
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サイバー攻撃を受けた可能性があると発表した三菱電機のロゴ=村田由紀子撮影
サイバー攻撃を受けた可能性があると発表した三菱電機のロゴ=村田由紀子撮影

 防衛装備品を手がける企業に対する大規模なサイバー攻撃が相次いで明らかになっている。三菱電機やNECなど、標的となったのは日本の防衛産業を担う代表的な企業ばかりだ。ただ、どの企業も攻撃を受けた可能性がある事実を明らかにしてこなかった。企業はなぜ、公表に後ろ向きなのか。サイバー攻撃を巡る情報公開のあり方が問われている。

 三菱電機がサイバー攻撃を受けていた可能性があると発表したのは2020年1月20日。取引先の防衛省や原子力規制委員会、内閣府などの政府機関や電力、通信会社などとやり取りした情報のほか、1987人分の採用応募者情報や1569人分の退職者情報など、データ量で最大約200メガバイトに上る情報流出の可能性があると文書で明らかにした。

 同社の調査によると、不審なアクセスに最初に気づいたのは19年6月28日。国内外の社内ネットワーク端末などを調べた結果、19年3月に中国拠点のサーバーが…

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三沢耕平

毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)

1972年千葉県生まれ。明治大学法学部卒。98年毎日新聞社入社。松本、甲府支局を経て、2004年から経済部で財務省、日銀、財界などを取材。政治部にも在籍し、首相官邸、自民党などを担当した。16年10月から欧州総局特派員。19年10月から経済部編集委員。