
飯田哲也・環境エネルギー政策研究所長に聞く(3)
環境エネルギー政策研究所・飯田哲也所長へのインタビュー最終回は、再生可能エネルギーを導入するメリットや将来の可能性に話が及んだ。飯田氏は「再生エネが増えれば、産油国との国際関係が変わる。中国や欧州など各国間で再生エネ技術の開発競争が激しくなるだろう」と述べ、日本も技術革新に積極的に取り組むよう促した。畑や水田の上で太陽光発電を行う「営農ソーラー」も日本発の技術という。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩】
――飯田さんは、地域で企業や自治体が太陽光発電などを行う「全国ご当地エネルギー協会」の事務総長も務めています。
◆飯田さん 全国で今、250くらいの地域主導の電力会社がある。小さな市民団体的な取り組みから、「北海道グリーンファンド」のように20年も前から大規模な風力発電を始めた老舗もあるが、多くは東京電力の福島第1原発事故後に取り組み…
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川口雅浩
経済プレミア編集部
1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。
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